よりもい ~エロに隠された真実~

 

この作品、度重なる入浴シーンからも「エロ」エッセンスを殆ど感じ取れない貴重な存在ですが、それでも、制作側がどの程度意識して作ったかは別にして、結果的に自然と醸し出される美しいエロチシズムをいくつか内包しています。

 

そのひとつ目は、結月のおしり。

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これは素晴らしい!

ここは少し引いたアングルで描かれていますが、これは結月の孤独感を表現するためでしょう。彼女はスタンドライトだけを灯けて他の灯りを消しています。私もホテルで落ち着きたいときにはこんな感じにするかもですね。スタンドライトも光量が調節できるタイプなら少し落とすでしょう。

 

閉鎖された空間の中にポツンと彼女だけが横たわっている...その心の闇を演出するための小部屋。限定された光が彼女の体を照らしてはいますが、その光は弱く、心の中を投影しているように見えます。

 

結月がキマリから受けた抱擁の感覚を、思い出しながら悶えるこのシーンは、非常に美しくかつ寂しく、そのどうにもならない想いを全身を使って表現しています。

 

しかしながらこの場面、周りが暗く、どうしても視線がおしりに集中してしまいます。この場面にエロスを感じてしまうのは男として当然のことではないでしょうか?そして何より嬉しいのは、結月のおしりがその視線に耐えられるほどの、いや、欲情をあおるほどの良いおしりであるということなのです!!

 

くびれたウエストから盛り上がる腰のライン、そして誇張されて描かれたわけでもないのに、しっかりと存在感を示す二つの盛り上がり。その部分を包む布に与えられたしわ。誇張されていないからこそのリアルな柔らかな感覚を、このシーンは強要してきます。

 

本作で一番「エロチシズム」を感じさせてくれる場面であることは間違いありません!

 

 ただこの場面は、結月の内面を丁寧に表しているシーンでもあります。その魅惑的なおしりに視線を奪われていると、その描写に気付かないのです。

 

 

 もう叶わない...

ここからは、結月のおしりと格闘しながら、何とか私自身が感じ取ったことを書いてゆきます。

 

まず前提として、彼女の精神状態がどうなっていたのかを捉えておく方が良いと思います。彼女は簡単に自分の夢を諦めてしまう子ではありません。悩みが深刻になると、悪い方向へ考えが拡大していってしまい、抜け出せなくなる傾向はありますが、通常のことであればうじうじ悩むタイプでもないでしょう。強い精神力を持ち、自己主張もしっかりと出来ます。ただ、彼女が夢見ていることは、彼女が3人に南極行きを持ちかけた時点ですでに、消えかけていました。それほどの危機的状態だったからこそ、わざわざ歌舞伎町から3人を追いかけてきたのです。

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彼女にとって大切なのは、自由な時間を作り、友達としゃべったり、お茶のんだり、どこかに一緒に行ったりすること。そうして友情を育み喜びや悲しみを共有できる関係を築くこと。大人たちと一緒にいるだけではそうした、心を割って話せるような関係にはなかなかなれません。彼女に大人になるまで待つという選択肢はもちろん、高校2年生になるまで待つという選択肢もありませんでした。作中で本人が言っているように、入学したばかりの今、いい関係を作っておかないと、そのうちどこのグループにも入れなくなる。

 

彼女の望みの綱は、友達候補と思っている2人との関係ですが、ここでも生きる世界の違いが邪魔をしてなかなか、思うように事は運びません。普通、芸能人というだけで特別扱いし、お付き合いを試みようとする不逞の輩が増殖してもおかしくないところですが、物語としてはこの2人をキマリたち3人と対極にあるものとして設定しています。恐らくその方が、うまく物語が転がって行くからでしょう。

 

2人は結月の気持ちを考えようともしません。「あんたに合わせてたら何にもできない」という声が聞こえてくるようです。LINEのやり取りを見る限り、彼女ら2人は結月のことを、「面倒な奴」、「邪魔な奴」といった感覚で見ているように思います。結月にもそのことは分かっています。だから、少しでも時間が作れればという思いが、より強くなっているのでしょう。逆に彼女たちとの関係が今よりももっと悪くなったら、もう取り返しがつかなくなってしまう。だから今でなきゃだめだと言っているのです。2年までなんて待てないのです。

 

今の結月にとって、悪いのは母親(民子)であり、芸能活動であり、そうした自分ではどうすることもできない環境です。民子もそれを知り、学年が上がったら時間を作れるようにすると約束するのですが、彼女にはそれを待つ精神的な余裕も現実的な時間もありませんでした。

 

では、もしもキマリ達3人との出会いが無かったら、彼女はどうしたのでしょうか?

 

彼女は現実的な選択を最終的にはしたんじゃないかと思います。

友達候補2人との関係も清算して、芸能活動に邁進する道です。

 

根拠は、南極観測隊員親睦会に参加していたこと。

そもそもこの親睦会に出ている時点で、南極観測隊に参加する意思表示の様なものです。では、なぜ彼女は参加していたのでしょうか?

まず、スケジュール管理はすべて民子が行っていました。彼女はそれに従わざるを得ないという環境です。「これは仕事、あるいは仕事をする上で必要な準備」という名目であれば、結月は断れません。最初は不参加の意思を表明しつつも最終的に抗しきれず、渋々参加したというところではないでしょうか?

芸能界で生きるためのすべての窓口が民子であり、自分が生きていくためにはそれを無視することはできなかったからです。

 

思春期になれば、人間はいろいろな事を考えます。彼女は自分の自我が芽生えた時(作中でその時期が明確に描かれているわけではありません)、「自分の時間を持ちたい」と思うようになったことでしょう。

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それは、移動の間の自由時間などではなく、「自分の意志で自分のために使える時間」という事です。「自分のことを自分で決める」そんな当たり前のことが、結月にはできないでいました。そしてその思いを叶える象徴的なものが、「友達を作る行為」だったと言っていいと思います。

 

芸能活動が第一優先。その状況が変わらなければ、結月が求めているものなど手に入るはずがないのです。それは彼女にも重々分かっていたことです。

 

そして、彼女の努力にも関わらず、友達候補2人との関係は芳しくない状態でした。

 

つまり彼女にとって、自身の自我の芽生えとともに抱いてきた小さな夢は、消えようとしていたのです。すでに心の奥には"もう叶わないんじゃないか?"というあきらめのような気持ちがあったのではないでしょうか?

 

そこに現れた女子高生(ひとり違うけど)3人。

ある意味、この3人が消えかけていた彼女の心に、もう一度火を灯す役割をしたと言っても良いと思います。

 

"「南極に行きたい」と思っている人がいる。自分の企画をその人に渡せばいいじゃないか!しかも女子高生だし企画の趣旨にも反しない!これだ!これしかない!!"

 

結月にはそのアイデアにしがみつきたい思いがあったでしょう。こんなチャンスは滅多にないと!

 

しかし、そんな簡単に物事はひっくり返りません。

結局すぐ民子に見つかって、その話はなかったことになってしまいます。

 

ここでは、報瀬がもうちょっとしゃべれたらとか、日向のルックスがとかは考えません。逆に要件が整っていなかったからこそ、結月との交友関係がその後築けたのです。

 

彼女は、民子に対して何度も訴えてきたはずです。民子もそのことを気にかけ、それなら2年生になった時にと答えたのでしょう。でもそれは大人の尺度でした。結月にとっては意味のないことです。彼女は民子にそのことを分かって欲しかったのです。でも言葉が足りていません。それは彼女が民子と親子関係で、ずっと一緒に暮らしてきたからかもしれません。

 

それでも結月は最後の抵抗を見せます。自分がなぜ、そのことに拘っているのか、なぜ今でなければいけないのか、分かって欲しいのです。

 

でも彼女は、最終的にダメだった時の準備も、きっと心の中で密かにしていたことでしょう。自分が大きく傷つかないために...

 

 

ファミレス

ホテルでのシーンの伏線となっているのがここ。

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日 向「ここ?」

キマリ「うん」

報 瀬「305号室」

 

305号室、つまり、結月の泊っている部屋は3階ということ。

ビルの高さはワンフロア4mほどですが、ホテルの客室部分は3mほどです。受付のある1階は4m、客室のみの2階以上は3mと考えると、3階は地上から7m程の高さにその床があることが分かります。飛び降りるには危険ですが、梯子が十分にかかる高さでもあります。そうしたリアリティ感も大切にしているという事でしょう。

 

ここで、思いがけず結月が出てきたため、日向が機転を利かして三文芝居を打ちます。

報瀬が思いっきり見切れているのが笑いを誘いますね!

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結月にはこの3人が何のために来たのかは、当然察しがついていました。本当の目的は分らなかったでしょうが、この不自然な行動を見れば「何か隠してますよね?」と思うのも無理のない話です。

 

ファミレスで話を始めると、隠していたものはすぐにバレてしまいます。

 

結 月「母に何か言われましたね。行くよう説得してくれとかなんとか。」

 

でも3人の目的はちょっとだけ違っていました(最終目的は変わっていないけど)。それがこの後生きてきます。

 

そしてやってきましたこのシーン。

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結月はまだ2回しか顔を合わせたことの無い相手に、いきなり抱擁されて戸惑ったことでしょう。なおかつ、誰からも同様の行為を受けたことがないことを、この後のホテルのシーンで語っています。結月にとっては人前でキスされたぐらいの衝撃だったかもしれません。(セクハラで訴えられても仕方がないレベル)

 

そして結月は、3人が親友同士だと思っていましたが、知り合って一ヶ月もたっていない、さらには「一緒に遊びに行ったこともない関係」だと知り驚きます。

唯一その一点において、自分とこの3人は現時点(過去は一緒にならないが)で同じ状態であることを知ります。

 

キマリ「ただ同じところに向かおうとしているだけ」

キマリ「ねーっ」

報 瀬「ねっ」

日 向「ねー!」

 

たとえ親友でなくとも、同じ目的に向かって一緒に歩いている。その想いで心が通じている、という感覚を恐らく感じ取ったのでしょう。ただ、言葉で説明できるほどには分かっていません。結月にとってそれは「うらやましい」という感覚だったかもしれません。でも、このシーンが心のどこかに残っていた。だから第10話であのLINEを打つことができたのかな?と思います。(考えすぎかも..)

 

もう一つ、「3人の目的がちょっとだけ違っていた」件ですが、これはアニメの中で明確に描かれています。

この場面ですね。

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日 向「あれだけ嫌がってるってことは、それなりに行きたくない理由があるってことだろう」

報 瀬「寒いのが嫌だからじゃなくて?」

日 向「端的にって言ってただろう、他に言いたくない理由があるってことだよ。」

キマリ「日向ちゃん、おとな~!」

報 瀬「理由って?」

日 向「それは分からないけどさ、まずそれを聴いてみるのが先なんじゃないのか?」

 

ちょっと違った目的というのはこのことです。結月の気持ちをきちんと聴くという事ですね。

 

彼女がなぜ行きたくないと思っているのかを聴くことができれば、それをもとに解決策が考えられるかもしれない。解決できれば南極に行ける。

 

ここでは3人が結月の気持ちをきちんと聴くことができ、その後の展開に希望を繋げます。

 

結月は言いたくなかったはずです。自分が抱えている悩み、その根幹を人にさらけ出すなんて恥ずかしくてできないはずです。精神病のカウンセリングでも、そんなに早く病巣の根幹にはたどり着けないのです。

 

ただ、結月には最初にこの話を自分から持ってきた経緯があり、それに端を発してこの状況になった、という認識はあったはずです。また相手は、自身が話をしたり一緒にどこかに行きたいと願っていた同年代の女子です。そして、彼女の切羽詰まった状況が彼女自身に、その過去を伝える第一歩を踏み出させたのではないでしょうか?

 

ここで重要なのは、3人が話(結月の悩み)をきちんと聴いたことにより、彼女の心に変化をもたらしたという事だと思います。彼女の心の中に3人が良いイメージでしっかり刻み込まれ、その夜の「夢」となって表れます。彼女には3人に対し何かを期待する気持ちが芽吹いたのかもしれません。

  

 

  ホテルのシーン(ベッドシーン)

ここから本題のベッドシーンに移ります。

 

まずここで、ホテルの部屋が何を意味しているのかを考える必要があります。

 

それは結月が今置かれている状況、彼女を縛っているもの(芸能界の仕事や民子)に置き換えてみることにします。それは自身の力でなかなか変えることができないもの、つまり幽閉されていると言っても良いかもしれません。但し、それが自分の生活を成り立たせているものでもあります。だからこそ簡単に外に出られないのです。そのハードルの高さをホテルの3階という高さで表しているようにも見えます。

 

そして部屋の外、そこは自由な世界。人々が友達を作ったり、自分のしたいことをしている世界とします。但し、厳しい世界、自分で責任を取らなければいけない場所です(風が吹き荒れている)。

 

結月はキマリからされた行為を思いながら悶えています。(きっとその時の感覚が残っていたのでしょう)

 

結 月「友達ってあんな感じなのかな?」

 

彼女には経験がないので想像するしかありません。

そしていつしか眠りに落ちます。

 

"こんこん、こんこんこん"

 

窓の外から音がします。

彼女はそれに気付きます。

 

窓のカーテンが風にそよぎ、外の世界からメッセージがあることを暗示します。窓は現時点で唯一部屋の中と外の世界とを結ぶ接点なのです。但し、ここは3階。普通の人は上ってこれません。

 

気になった彼女はカーテンを開け外を見ます。

 

そこには梯子に乗ってキマリが迎えに来ています。(キマリの下に日向、その下に報瀬もいます)

 

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キマリ「やっぱり南極に行こう!」

 

 南極に行くという共通の目的のために心を通わせていた3人。結月はその3人を羨ましく思っていました。でも出た言葉は、

 

結 月「なにやってるんです?怒られますよ!」

 

彼女は永らく芸能界で生きてきました。そのため、その世界でのルールに従う事が自身を守るという事を身をもって経験しています。自分が3人と行動を共にし、ホテルの部屋から出るという行為は、そのルールを破ることだと心得ているのです。

 

日 向「いいから行くぞ!」

報 瀬「風強いから、早く!」

 

催促する二人。

 

結 月「いや、でも、私は...」

 

それでも、一歩踏み出せず思案する結月。

しかし、ついには手を伸ばしてキマリと手をつなぎます。

 

ゆっくりと傾いてゆくはしご。

 

落ちてゆく4人。

 

ベッドから落ちた結月は、夢であったと気づきます。

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それを確かめるため、窓辺に行きカーテンを開けます。

 

そこには誰もいません。

当たり前です。「夢」だったのですから...

 

変わらぬ日常にほっとした感情があったのかもしれません。

いるわけないよね"そんな言葉にもならない声が聞こえてきそうです。

 

そして変な夢であったことに、おかしさがこみ上げ笑いますが、直後現実ではなかったことに対する失望感から、表情を曇らせます。

 

結月はなぜ、こんな夢を見たのでしょう?

それは、「自分が望んでいたもの」ではないでしょうか?

自身の心の中に「こうなったらいいな」と思う願望が、夢となって表れたのだと思います。

 

やがてベッドに座りLINEを確認します。

自分が発したメッセージに対して、2人からの反応が無いかと気になったからです。

今までの経験から、期待はしていなかったはずですが、それでも彼女は少しの可能性に自分の想いを込めたかったはずです。

案の定、2人からは何もなく、退出したあとでした。

 

その時の画像がこれです。

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ここで、薄暗い部屋の奥にドアが映っていることに注目してください。

このドアが、この後でもう一つの外の世界(現実という)との接点になるのです。そのため、こうしたアングルをあえて入れたのだと思います。

 

そして反対からのアングル、ドアと反対の方を映して、逃げ場のない結月を表現しているように見えます。窓には外の景色が見えますが、そこから抜け出すなんておとぎ話の世界だったのです。

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現実に私を連れだしてくれる人なんているわけがない

そう思い、肩を落とす結月。

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しかし、ここで事件が起きます。

 

"こんこん"

 

結 月「はっ」

 

思わず反射的に立ち上がろうとする結月

 

でもそんなわけない。私を連れだしてくれる人なんていない。"(これもきっと夢だ)

 

"こんこん"(より強い音)

 

結 月「はっ」

 

初めてドアの方を振り返る結月(夢じゃない!)

 

ドアを開ける結月

キマリ達3人が迎えに来ている。

 

この時の結月はどんな気持ちだったのでしょう?

確かに結月は感じていたはずです。3人に期待を寄せる気持ちがあることを、そしてそれが現実になりました。でもまだ自分を部屋から連れ出してくれたわけではありません。

 

どうして来たのか?その目的は何なのか聞きたかったはずです。

 

その答えは3人が勝手に話してくれました。

 

報 瀬「しょうがないでしょ、東京まで行くんだから。」

結 月「東京!?」

キマリ「あっ、うん、結月ちゃん、東京で仕事だーって言ってたから、もしよかったら、一緒に行こうかなーって」

 

3人に期待を寄せていたものの、まさか自分を一緒に誘ってくれるなんて、思いもよらないことだったでしょう!

 

窓と反対から来た3人でしたが、自分が成し遂げたかったことを、自分からお願いしたわけでもないのに、叶えてくれたのです。

 

諦めかけていた自分の夢が、やっと初めて叶いました。

それは小さなちいさな夢ですが、結月にとっては大きなおおきな一歩だったはずです!

 

大粒の涙を流す結月、そしてその涙は止まりません。堰を切った水のように...

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全く予期していなかったことが起こったために、心は制御を失い涙がとめどなく溢れる結果になったのでしょう。

 

そのあと彼女たちはどうしたか?

 

3人がホテルの部屋に入り、そこで結月が民子に電話をしています。

 

結月が見た夢では、彼女を助けに来るのは同じ3人でも、アクセスしてきたのは真逆の窓の方です。そして彼女を、自由な世界へ連れだそうとしました。つまり、結月を縛っている芸能界や民子から切り離すことで、彼女を救おうとしています。でもそれは現実的な方法ではありません。

 

実際には3人が部屋に入ったことで、母親が用意していたプランを受け入れたことになります。それは民子が報瀬に依頼していたことでもあり、双方が望んだ結末でした。

 

それまで、自分がしたいことを阻害していると思っていた、芸能界や民子が自分を後押ししてくれる立場に180度転換したのです。これは結月にとってどれほど心強かったか分かりません!

 

民子の提案が、たまたま結月の希望に合致したのですが、しかし、ここまでの流れがうまくいかなければ、結月は3人に自分の過去を打ち明けなかったでしょうし、それがなければ心を開くこともなかったでしょう。

 

この部屋の仕掛けは、結月の心境を表現するものとして実に良く出来ていました。

 

でも、このおしりが邪魔をするのです!!

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おまけ!

ここまで書いて気になったことがひとつあります。結月と別れた後、3人がどんな話をしたかという事です。

 

報 瀬「私たちは説得するしかなかった。でも...」

日 向「ま、これで良かったんじゃない?」

報瀬を見て微笑む日向

それを受けて微笑む報瀬

キマリ「ほー...」

 

ここで3人が南極行きを諦めたわけではもちろんないですね。

 

日 向「...で、明日どうする?」

報 瀬「東京で仕事が始まる前に何とかしないとね...」

日 向「朝どっきりはダメだぞ。」

報 瀬「わかってるわよ!」

日 向「問題なのはどうやって説得するかだ。」

報 瀬「朝の短い時間で説得は難しいでしょ?東京の南極・北極科学館っていう所で、極地のいろいろな展示をしてるんだって。それに誘うのは?」

キマリ「うわ~、面白そう、行くいく!」

日 向「お前のために行くんじゃないぞ」

キマリ「でも、結月ちゃん友達いないって言ってたし、一緒に行ったら喜ぶんじゃないかな?!」

日 向「それだ!!」

報 瀬「うん!」

日 向「よし!けって~い!」

報 瀬「営業10時からだから、7時半に出れば何とかなるわね。」

日 向「早すぎるだろ!」

報 瀬「仕方ないでしょ?東京まで行くんだから。」

 

前からの流れだとこんな感じですかね?

設定が分かっているのにセリフを考えるのがこんなに難しいとは...

 

 

あとがき

最初は結月の魅力的なおしりについて書き、でもその裏でこういう事も表現してるんだよと、簡単に書こうと思っていたのですが、えらく長くなってしまいました。

もしも、ここまで読んでいただける方がいたとしたら、大変ありがたいことです。

ありがとうございます!!

 

 

 

※説明のため、アニメ作中の画面及び、セリフを引用させていただきました。また、画面引用に際しましては、トリミングを行っております。

 引用されたアニメ作中の画面の著作権は、(C)YORIMOI PARTNERS 様にあります